日本人の中でもハワイへ移住したい、と考える人は一定程度おります。
ハワイへ移住したいと考える人の理由は、様々ですが、やはり、ハワイの南国特有の綺麗な「海」にあこがれる人も多いです。
今回はマリンスポーツの代表格、「サーフィン」をきっかけにハワイ移住を考えるようになった、秋山さんの移住体験談をご紹介します。
秋山さんは物件確保に少々手間取ったものの、無事移住先のコンドミニアムを見つけ、今はおおらかなハワイライフを楽しんでいるハワイ移住者です。
これからハワイ移住を検討している方は、是非、参考にしましょう。
目次
もともとサーフィン好きでハワイには縁があった
私は現在60代に差し掛かる男です。
すでに引退はしておりますが、もともとはサラリーマンをやっておりました。
いわゆる外資系の企業に勤めていたので、若いうちの収入はほかの人よりいくばくか多かったかもしれませんが、その代わり引退も早く、50代後半の内に退職しました。
もともとサーフィンが好きで、よくたまの休みには、海に訪れてサーフィンを楽しみました。
たまには違った海でということで、ハワイへ旅行に行き、サーフィンを楽しむこともしばしばありました。
とはいえ普通にホテルに泊まる旅行なので、行けても年一回というところでした。
サラリーマンを引退したのは、数年まえでした。
これでも外資系企業としては、シニアクラスまで在籍していたので、金銭的には当面の余裕がありました。
喫緊で働く必要もなく、暇な日々を過ごしていたのですが、そうすると、時々訪れていたハワイの海のことをよく考えるようになりました。
別に日本でやりたいことが特にあるわけでもないし、老後というにはまだしばらくの時間もある中、いわゆる「セカンドライフ」をハワイで楽しむというのも一つの生き方なんじゃないか、そう考えるようになりました。
幸い職業柄、英語は最低限話せましたし、ハワイであれば、日本人相手の仕事も多いことから、「他の外国よりは英語力が低くても仕事が見つかりやすい」とも聞いていました。
現地でなにかしら働いて行けば、これからローンを組んで支払いながら生活していくこともできるんじゃないか、と漠然に考えました。
独身で身軽でもあったので、ハワイに移住したい、という思いは日に日に強くなり、ついに4年ほど前、本格的に移住を検討し始めることになりました。
しばらくは賃貸を数か所移り住んでいた
最初はハワイのどの辺に住むのがいいのか分からず、さらにビザの手続きなどもあったので、一応日本の住処も引き払わずに、ハワイの賃貸を転々としていました。
日本には今はビザの取得手続き等をサポートしてくれる弁護士事務所もありますので、そことコンタクトを取り、現地の企業で、こっちでいうところのフレックスタイムのような雇用形態で働きながら、賃貸生活をしばらく継続しておりました。
本当はオアフ島以外での暮らしのチャレンジしてみたかったのですが、全くの無職ではビザの手続きを進めるのが難しかったので、オアフ島内でいくつかの物件を住み替えながら、数年間暮らしました。
いずれにしても可能であれば、永住したいという思いは、強かったので、ビザの手当てをしながら永住権であるグリーンカードの取得には、常にチャレンジしていました。
アメリカには抽選で一定数にグリーンカードを付与する抽選が毎年10月に行われていますので、現在もこれに応募しています。
倍率が高く、まだ当選はしていませんが。
一方で、一応、現地企業で時間の融通が利く形で働いてはおりましたので、ビザについては定期的に対応すれば、当面はハワイに住んでいられるようにはなっておりました。
このビザの確保はハワイに限らず、海外に移住するうえでは、ネックになってくるのですが、私の場合は一定程度英語を使って仕事ができることもあり、企業が柔軟に対応してくれたので良かったです。
学生さんの場合や若い人で、お金に余裕のある方(レアケースだと思いますが)は、ハワイの大学に留学することで、留学期間とその後の一定期間、ビザが取得でき、その間に定職に就けば、その企業がビザを手配してくれるそうです。
一方私のような年齢だと、さすがに大学に行く気にはなりませんので、このように企業に対応いただくのがビザ取得の近道になるようです。
あとはグリーンカード抽選に当たるという幸運を祈るしかないですかね・・・。
何にせよ、もともとハワイに移住するきっかけだったサーフィンが、あこがれのハワイの海で毎週のように楽しめるようになったことは、本当に幸せでした。
賃貸暮らしから2年がたち、そろそろ物件購入に進んでもいいかと考え始めた
このように一応働きながら、休日には海を楽しみながら、2年ほどが経ったころでしょうか。
ハワイの暮らしもだいぶこなれてきたところでした。
私の働く企業は日本人を雇うことに理解があったので、ビザの更新も問題なく、「そろそろ物件を購入してもいいか」と考えるようになりました。
サーフィンはよく「アラモアナビーチ」でするようになっていました。
このビーチはホノルル市内にあるという便利な立地ながら、アラモアナのワイキキビーチよりは、本格的なサーファーでも楽しめる波が起きますし、海の表情もその日によって変わります。
かといってハードすぎないので、私のような週末サーファには、ちょうどいいといったところです。
冬でも気楽にサーフィンが楽しめるのが、こんなに幸せだとは思いませんでした。
そんなわけで基本的にアラモアナが、生活圏の中心になっていたので、永住するならこの辺で、と考えるようになっていました。
ちょうどそのころ、アラモアナビーチからもそう離れていないコンドミニアムに住んでいました。
立地が立地なので賃料(+管理費)が結構高く、この物件が買えるなら、購入してしまってもいいんじゃないかと考えるようになりました。
>参考 ハワイのアラモアナ不動産の魅力とは?
ハワイのコンドミニアムは物件によっては、ホテル用・賃貸用・住居用のすべてに利用されているコンドミニアムもよくあります。
私が住んでいた物件を購入して、住んでいる人もいると聞いていたので、購入用の売り物件が出ていないか確認してみました。
しかし、その時点では売り物件は出ていなかったようなので、しばらく待つことにしました。
希望の売り物件が出るのを待つ間に資金面での準備を進めた
さて、地元の不動産業者に売り物件が出てきたら、連絡するようお願いしたうえで、物件を待っている間に資金面の準備を進めておくことにしました。
ホノルルの海沿いのコンドミニアムは、押しなべて人気物件なので、場合によっては売り物件が出ても、あっという間に完売してしまいます。
資金面でやきもきしていたら、いつまで経ってもこの辺りで物件購入なんてできないと思いました。
実はこの時点でまだ所有していた日本のマンションを売却しました。
時折日本に帰ることはあったので、その時に利用していたのですが、手続き関連でたまに日本に訪れる状態になっていたので、ホテルで充分という状況でした。
都心の便利なマンションだったものの、築年数はそれなりに経過していたので、さすがにこの資金だけで物件を購入するのは難しそうでした。
そこで、日本の金融機関でローンの手続きを下準備しておきました。
>参考 ローンを使ってハワイで不動産を購入することは出来るのか?
気ままな一人暮らしなので、1ベッドルームで充分でしたが、どちらかというと当時賃貸で住んでいた(いまは購入して住んでいる)コンドミニアムは、立地がいいほうでしたので、60万ドルは支払えるようにしておきたいところでした。
先の日本の住居を売却したことで、60万ドルをターゲットにするとして、60%くらいは用意できそうでした。
どちらかというと、収入面の方がネックになりそうでしたが、こちらも一応現地企業で定収を得ている立て付けだったので、何とかクリアできそうでした。
物件の方も事前に確認してもらったところ、担保要件として特段問題はなく、売り物件さえ出てくれば、ローンはおりそうな状態にしておきました。
1年強待って、ついに売り物件発生!即座に購入
やはり人気の立地ということもあり、なかなか売り物件は出てきませんでした。
結局1年強は待ちました。
その間に不動産業者とは、仲良くなっていたので、「物件が出てきたらすぐ斡旋してくれ」とお話をしておきました。
ローンもすぐに組める状態になっていることをアピールすることで、極力物件を確保できるようにしておきました。
そしてついに、同じ棟内で居住用にできる区画で売り物件が出ました。
前述の業者に即座に確保してもらうように伝えたうえで、速やかにローン実行の手続きを進めました。
物件や自身の情報、頭金の規模などは全て連絡済だったので、そこから購入はとてもスムーズでした。
あらかじめ資金の手当てを進めていたので、このような幸運な機会を逃さずに、物件を購入することができたと思っております。
そこからは1か月程度ですべての購入手続きが終わりました。
日本の金融機関を使っていることを考えると、かなりスムーズにローン実行、契約の完了ができたと思っております。
物件購入を終え、穏やかなハワイ生活を継続
そのコンドミニアムに「購入物件として」住み始めてから、1年強が経ちました。
ビザの手続きが時々厄介ではありますが、今もまだ同じ企業に懇意してもらえているので、ハワイ生活を継続できております。
週末なんかにはサーフィンを楽しんでいますが、最近はスキューバダイビングなど、ほかのマリンスポーツにも興味を持ち始めています。
60代半ばくらいまでは、ある程度体も動くと思うので、暮らしに困らない程度に働きながら、やりたいことを気ままにやっていこうと思っています。
この辺りは商業施設なんかもたくさんあるので、暮らし安いのも気に入っているポイントです。
基本的には今はここでの生活を楽しんでいこうと考えています。
一方で、現在の目標は「グリーンカード」の取得です。
仕事内容でビザの取得は何とかなっていますが、グリーンカードの取得は、正直難しい状況ですので、先に紹介した年一の抽選制度に毎年応募している状況です。
倍率は日本人の場合、100倍程度と聞きますが、これが取得できれば、ビザの更新の手間がなくなりますので、とれるまで応募してくつもりです。
ハワイへの移住・永住を考えている方は、多いと思いますが、その場合、課題となるのはビザの取得と、そして何と言っても物件購入です。
ホノルル市内はどこも人気なので、そもそも売り物件がなかなか出ません。
希望物件が速やかに購入できるように、秋山さんのように先回りして資金を準備しておくことが肝要です。
ハワイの海を眺めながら、一生住みたいと考えている方は、秋山さんの体験談を参考に準備を進めておきましょう。