堅調な価格推移や、途切れることのない人気に助けられながら、ハワイでの不動産投資で、資産価値を拡大させている人は、たくさんいます。
一方で、慣れない海外での不動産投資により、トラブルに見舞われたり、損をしてしまったりしている方も中にはおります。

今回ご紹介する方は、今でこそ何とか収益を上げられるようになり、これまでの失敗談もある種の笑い話となっておりますが、当時は顔面蒼白になる出来事の連続だったそうです。
そんなトラブル続きで、波乱万丈の不動産投資ライフを送ってきた方の体験談をご紹介します。
これをケーススタディとして、皆さんはハワイでの不動産投資で、失敗しないようにしましょう。

トラブル続きのハワイでの不動産投資。最初は「立地の選択ミス」

私はもうかれこれ10年くらい、ハワイでの不動産投資を継続している刈谷と言います。
いまでこそ不動産投資も軌道に乗り始めましたが、これまでは失敗の連続でした。

もちろん私自身の不運もある一方、私の油断に起因するものもあります。
私と同じような目に合う人が減ればと思い、今回は私の体験談をお話ししたいと思います。

初めてのハワイでの不動産投資は、正直よくわからないまま「とりあえずワイキキビーチ」という感覚程度しかありませんでした。
今もそうですが、この近辺は価格が高いです。

「ちょっと予算オーバーだな、何とか収まる物件はないか」と思い、仲介業者と連絡をとりながら物件を探していました。
しばらくすると「ワイキキ周辺で手ごろな物件がある」と連絡を受けました。

当時の相場観から言うと、そのコンドミニアムはワイキキの一般的なものよりも、数10%は安い印象でした。
写真で内装を見せてもらうと、中も小ぎれいで好感が持てる感じでした。

築年数はそこそこでしたが、これはこの界隈ではそこまで珍しいことではないので、気にしておりませんでした。
きれいなビーチの遠景写真みたいなものも、紹介写真の中に混ざってました。
今思えばこれに騙されたんだと思います。

一応下見にも行ったのですが、すべて車での移動の見学でした。
特段問題はないようでしたので、その後しばらくして購入を決定したのでした。
しかし後々考えると、車のみで移動、これがある意味罠でした。

さて、購入してさっそく賃貸に回しました。
当時のワイキキ地区並みの家賃で募集していたのですが、これが、なかなか借り手がつきません。

部屋の中はしっかりした物件だし、設備も問題ないはずだし、人気のワイキキ地区なのにおかしい、そう思いました。
原因はこの物件の立地にありました。

車で移動しただけでは気づかなかったのですが、ここはワイキキから若干離れた物件で、一般的には「ワイキキ」とは呼ばれない地域だったのです。
「そういえばワイキキ周辺と言っていたし、徒歩で移動しなかったから距離感もつかめていなかったな」と、その時やっとそう思いました。

海の写真をみたこともあって、何となく海に近い気がしていました。
要するに、そこはワイキキとは呼べない地区で、不幸にも海からもだいぶ離れた地域だったので、「ワイキキ並」の家賃では割高になってしまう場所だったわけです。

ハワイと言えばやっぱり海ですから、もちろん地区にもよりますが、内陸の物件はややディスカウントされてしまいます。
更に悪いことに、この物件は交通の便もあまりよくなく、たくさんバスが走っているはずのホノルルにしては、ややバス停から距離がありました。

海からも離れていて、交通の便も悪い、これじゃあ借り手も付くはずがないなと思い、潔く家賃を下げました。
家賃もワイキキのベストポジションから数10%下げたところ、何とか借りてはつきましたが、インカムゲインを基にした利回りは、かなり低空飛行でしたね。

見えないところに欠陥が潜む物件・・・修理費で利益が飛んだ

水漏れ一個目の物件で雀の涙ほどの利益を毎年得ていましたが、マイナスではなかったですし、数年して手元に大分余裕が出てきたので、物件を追加購入して収益を拡大しようと思いました。
その間、ハワイの地図を見て距離や、ビーチ・商業施設までの徒歩圏の地域、バスの路線網など、ホノルル市内の細かい地理事情をずいぶん勉強しました。
一個目の物件は立地で大失敗しましたからね。

すっかりホノルル市内の地理に詳しくなったところで、いよいよ二件目の物件を購入しました。
今度はワイキキに次ぐ人気地区ともいえる「アラモアナ」をターゲットにしました。

ワイキキを避けたのは、やはり物件価格が高いのと、なんとなくトラウマがあったからでした。
とはいえアラモアナもショッピングセンターが近くにあり、もちろんビーチもあっていい場所でした。

今回は物件の中だけでなく、海や商業施設からの場所、周辺の人通りなんかもしっかり確認しながら物件選びを行いました。
物件は、「自分でも住みたい」と思えるような清潔さを重視して選びました。
最終的には50万ドル程度でコンドミニアムを購入しました。
今回は物件自体もいい感じだし、立地も最高、これは間違いない、はずだったのですが・・・。

この物件については貸し出す前に問題が発覚してしまいました。
本来物件を購入した際は、エスクローという仲介業者が物件を調査してくれるのですが、ずさんに調査が終わってしまう場合もあるようです。

私が貸し出しに向けて準備をしていたころ、管理会社から連絡があり、「物件にいくつかの欠陥が見つかった」と報告があったのです。
改めてハワイに行ってみると、その物件はいくつも問題を抱えたまま放置されていたのがわかりました。

一番ひどいのは水漏れでした。
壁の中での水漏れが放置されていたため、水道管も壁もだいぶ傷んでしまっていたのです。
少し水を出しっぱなしにすると、すぐ水がしみだしてくるので、どうやら確信犯的に放置して売り出したものと思いました。
痛んだ壁や水道管をはじめ、複数個所の補修が必要な状況でした。

事前に「ホームインスペクション」という調査機関に確認を依頼すればよかったのですが、もう決済も済んでしまっていて手遅れでした。
結局自分で修理費用を負担せざるを得ず、当時までの投資で得たインカムゲインは、ほとんどこの修理に飛んでいってしまいました。
まあ、ある意味マイナスにまではならなかったので、不動産投資をその後も継続できたのですが・・・。

詐欺まがいの物件、貸し出すと諸費用が大幅に高水準に

今更訴えるのも面倒なのでもういいですが、詐欺まがいの物件をつかまされたこともありました。
あれはついにワイキキ進出を果たそうと思い、物件選びをした時でした。

今度はばっちりワイキキ地区内でビーチ、バス停もすぐ近くと、立地的には申し分のない物件でした。
物件それ自体は特段問題なかったように思えました。

今にしてみれば、仲介業者が提示していた諸費用の欄を見ると、「ずいぶん安いな」と思った記憶があります。
今ならば、さすがに怪しいと気付けると思うのですが、当時はまだ管理費などの相場もよくわからなかったので、「安いけど管理会社が優良なだけか」と思いました。

ところがいざ購入してみると、管理会社は当初仲介業者が提示していた管理費よりはるかに高い価格を請求してきました。
もちろん仲介業者に苦情を入れようとしたのですが、その時にはもう仲介業者とは連絡がつかなくなってしまっておりました。

どうも、当初から引き払うつもりでいた仲介業者だったようでした。
私に管理費が高い物件を、広告上の管理費を改ざんして売りつけ、そのままどこかに逃げてしまったのです。

アジア系の担当者で「何となくうさん臭い」とは思っていたのですが、人を雰囲気だけで判断してはいけないと思いながら、取引を継続したわけです。
しかし、どうやら完全にクロだったようです。

そういえば不動産の事務所の中なのに、妙にものが少ないような気はしていました。
机なんかも高級物件を扱っているという割には、簡素なつくりなのが印象的で、今思うと引き払う寸前でものを少なくしていたんだと思います。
結局、その仲介業者との連絡は、つかずしまいでした。

せっかくのしっかりした物件だったのに・・・アメリカ人の激しすぎる夫婦喧嘩

夫婦喧嘩どうやら私とワイキキは、「相性が悪いらしい」、そう思いつつ、私は前述の管理費が高すぎる物件を売却して、改めて物件探しをしました。
偏見を持つわけではないのですが、やはり外国人は怪しいと思い、今度は日本にも事務所を持っていて、場合によっては日本にいるときも、ある程度のコンタクトが可能な日本人経営業者を使って物件を探しました。

カカアコという地域で、「そろそろ夫婦や家族向けのものでも購入してみるか」と思い、少々値は張りましたが、思い切って2ベッドルームの物件を購入しました。
この仲介業者は丁寧であるとともに、これまで私が陥ってきた罠を先回りして、つぶしてくれるしっかりした方で、正直「最初からこの人に選んでもらればな」などと思ったりしていました。

立地も物件自体も問題なく、今度こそは水漏れも変な虫が柱を食い荒らしていることもなく、幸いなことに比較的早期に夫婦の借り手がつきました。
家賃も業者のアドバイスで適切に設定したことが奏功したようです。

今思えば、物件自体にも、もちろん日本人の仲介業者にも責任はありません。
正直私自身の注意不足でもなく、はっきり言って防ぎようのないものだと思っています。
そう、原因はこの新たな住民となった夫婦でした。

この夫婦、しばらくは仲良くやっていたみたいなのですが、次第にぎくしゃくし出したらしく、私は目撃はしていないのですが、ある晩、相当激しい夫婦喧嘩を行ったようです。
現地ではちょっとした騒動になったようでした。

部屋も相当激しく荒らされ、窓ガラス・壁、備え付けの設備など、様々なものがめちゃめちゃにされてしまいました。
しかも悪いことに朝になってみると、二人ともどこかに消えていなくなっていました。

様々手は尽くしたのですが、結局この二人を引き戻して、この物件の修理費用をもってもらうことはできませんでしたし、それどころか最後の1か月の家賃も踏み倒していきました。
泣く泣く、これも自腹で修理をして、次の借り手を探しました。
この時も一旦インカムゲインが全て飛んでいきました。

とまあ、そんなわけで数多くのトラブルを経たわけですが、物件として手放したのは、管理費が高すぎてどうしようもない物件だけで、ほかは、紆余曲折を経て、何とか収益が出始めています。
ある意味各々のトラブルの際に、諦めてしまわなくてよかったと思っています。

最後に

刈谷さんの不動産投資は、このようにトラブル続きでしたが、そのトラブルの中でも、何とか不動産投資を継続して、現在はしっかり収益を得られるようになっているそうです。
また、トラブルから多くを学んだことで、「物件を選び抜く能力は相当身についた」とのことでした。

トラブルから学ぶことも大事ですが、まずは、刈谷さんのようなトラブルに遭うことのないように、皆さんは注意深く対応していきましょう。

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