グラフ

この記事はHAWAII NEWS NOWのニュースをもとにした内容です。
Expert Describes Competitive Oahu Real Estate Market

ハワイ不動産取引市場について、刻々と変化する市場の動向を、その時々に応じたテーマの専門家をお招きし、解説していきます。
今回は、ハワイロケーション社の上級執行役員副社長であるDan Tabori氏をお招きして、ハワイ不動産取引市場の現況を聞いてきました。

はじめに

ハワイ州の不動産取引市場は、ハワイ州内としての共通の特徴はあるものの、エリアによって大きく状況が異なる現状もあるようです。
この記事では、オアフ島の不動産取引市場について取り上げるとともに、近隣諸島のBig Islands、カウアイ島、マウイ島についての不動産取引市場についても取り上げさせていただきます。

ハワイ州全体

ハワイ州全体の不動産取引市場を全体としてみると、シングルファミリー向けの戸建てについても、コンドミニアムについても、「標準的」な住宅(不動産価格が高すぎず安すぎず、標準的な買い手が購入を検討しようと考えるであろう住宅)の不動産物件価格については、やや上昇傾向にあり、約3%~7%の範囲で不動産取引価格が上昇しています。

Big Islandの不動産取引価格

Big Islandについては、不動産取引価格はやや下降しています。
Big Islandについても、不動産取引価格が15%ほど増加しているエリアもありますが、コーナーサイドの物件については、6%程度の上昇にとどまっています。
価格上昇幅の違いは、色々なタイプの不動産が混在して取引されているからだと考えられます。

近隣諸島の不動産取引価格

Big Islandに見られるわずかな物件価格の下落傾向は、より取引規模の市場が小さい近隣諸島である、プリンセス島やマウイ島のコンドミニアムの取引についても見られます。
とはいっても、これらの価格下落は、昨年、モンタージュなどで、高額の物件が取引されたことにより生じたものであり、標準的な居住用不動産を取得したいと考えている購買者の層に着目すると、やはりハワイ州の不動産取引価格は、上昇傾向にあります。

オアフ島の不動産取引価格

オアフ島の住宅取引状況については、ハワイ州のほかの島々とは全く異なります。
2006年と2007年を比較すると、オアフ島の物件価格は、顕著な上昇トレンドにあることがわかります。

戸建ての価格については、14%の価格上昇、コンドミニアムについては、23%の価格上昇がみられます。

他のロケーションの、特にリゾートにおける不動産取引状況を見ると、以下のような減少傾向を見ることが出来ます。

・マウイ島は戸建てが10%減少、コンドミニアムが22%減少
・Big Islandは戸建てが26%減少、コンドミニアムが28%減少
・カウアイ島は戸建てが14%減少、コンドミニアムが32%減少

リゾートの不動産取引希望者は、アメリカ合衆国の本土の、特にカリフォルニア州や、ハワイ州の近隣諸島、カナダの人々が多いため、リゾートの不動産取引は、オアフ島のように、365日24時間取引が動くような競争が激しい市場ではないといえます。

また、オアフ島では、4軒に1軒について、物件価格が上昇していることに比べ、マウイ島については、7軒に1軒のみです。
そのため、多くの選択肢の中から、じっくりご希望にあった物件を選択し、購入することができます。

最後に

いかがでしたでしょうか。ハワイ不動産取引ご検討の一助になれば幸いです。

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