上のチャートは、2000年1⽉から今年の11⽉末までのオアフ島の全体と6地区(12地域から構成)の⼾建ての中間価格の推移を追ったものです。6地区は、ホノルル市があるホノルル(Metro Oahu)地区、その東側のハイエンドな住宅地域イーストホノルル(Diamond Head &Hawaii Kai)地区、全⽶でもトップにランクされるビーチがある東部のウインドワード(Kailua & Kaneohe)地区、 北部のノースショア(North Shore)地区、⻄部のリーワード(Leeward Coast, Makakilo & Ewa Plain)地区と内陸部のセントラル(Central Oahu,Waipahu & Pearl City)地区です。
その中から、各地区の⼾建ての中⼼になる地域として、イーストホノルル地区は⾼級住宅地として知られるカハラ (⾚⾊)とハワイカイ(桃⾊)、ウインドワード地区はカイルア (⻘⾊)とカネオヘ (緑⾊)、ノースショア地区は地区全体 (オレンジ⾊) 、リーワード地区は新興住宅地のエヴァプレイン (⽔⾊)、内陸部のセントラル地区はミリラニ地区 (⻩⾊) を選んでいます。
全⽶の住宅市場は販売数の90%近くを⼾建てが占めているため、⼾建ての動向が住宅市場の動向を左右しており、コンドミニアム&タウンハウスは全体の10%程度です。しかし、リゾート地でもあるオアフ島は全⽶とは異なり、⼾建てとコンドミニアムの販売が拮抗しているので、全体像を⾒るにはそれぞれのマーケットを分析する必要があります。
グレートリセッション前の価格のピークは地域によって異なりますが、いずれも2006年から2008年の間です。その後、2009年のリセッションから2011年にかけて価格は最低を記録しました。地域別に⾒ると、カイルアは2006年の810,500ドルから2009年には752,500ドルへ7.16%減、ハワイカイは2006年の875,000ドルから2009年には800,000ドルへ8.57%減、ノースショアは2006年の897,500ドルから2011年には581,625ドルへ35.19%減、カネオヘは2006年の699,500ドルから2011年には593,500ドルへ15.15%減、ミリラニは2007年の640,000ドルから2009年には587,000ドルへ8.28%減、エヴァプレインは2006年の530,000ドルから2010年には435,000ドルへ17.92%減でした。最も下落幅が⼤きかったのは⾼級住宅地として知られるカハラで、2008
年の2,137,500ドルから2009年には1,575,000ドルへ26.32%も減少しました。オアフ島全体では2007年が643,000ドル、最低は2009年の575,000ドルで20.58%の減少でした。
しかし、その後の回復の速さは全⽶とは⽐較にならないほど速く、2〜4年で前回のピークを超えました。昨年のコロナ禍では2ヶ⽉間下落しましたが、その後はどの地区も上昇しました。2021年11⽉末時点で最低価格から、カイルアは1,500,000ドルに199.34%、ハワイカイは1,475,000ドルに184.38%、ノースショアは21,340,000ドル に30.39%、カネオヘは1,100,000ドルに185.34%、ミリラニは1,000,000ドルに170.36%、エヴァプレインは850,000ドルに195.40%、カハラは3,275,000ドルに207.94%、それぞれ⼤幅に価格が上昇しました。