米国内外からハワイへの不動産投資動向

Source: NAR ©2021 Hawaii 5-0 Properties, Inc.All Rights Reserved

ハワイのタイトル・インシュランス(Title Insurance:権原保険)&エスクローサービス(Escrow Services)の大手であるタイトルギャランティーハワイ(Title Guaranty Hawaii)社が、2020年の米国内外からハワイへの不動産投資をまとめたレポート『TB Buyer Statistics 2020』を発表しました。

昨年は新型コロナで開けてそのまま1年が終わりましたが、渡航制限などにより海外からの投資額は一律に減少しました。昨年のハワイ州の取引件数は18,547件、金額は133億ドルになり、海外からの件数は1%、金額は2%でした。

ハワイは本土のフロリダ州(全体の25%近くが海外からの投資)などとは異なり、地元の取引件数が占める割合は81.31%、金額でも73.68%を占めています。前述のように米国内からの投資がほとんどですので、取引件数では99%、金額では98%を占めます。米国内からハワイへの投資件数は3,227件、金額は32億ドルで、それぞれ17.40%、24.06%でした。

ハワイ州への投資を前年と比較してみましょう。2019年の取引件数は20,111件、金額は135億ドルなので、前年比でそれぞれ92.22%、98.52%になり、取引件数は8%ほど減少しましたが、コロナ禍であったにも関わらず、金額はほとんど減少しませんでした。米国内からの投資を見ると、2019年の取引件数は3,748件、金額は31億ドルなので、2020年は取引件数が13.90%減少しましたが、金額は3.23%増加しました。

米国内からの投資件数の1位は地元のハワイ州で15,080件、次いでカリフォルニア州の1,365件、ワシントン州の334件、テキサス州の146件、コロラド州の142件がトップ5になります。6位から10位にはオレゴン州の120件、ネバダ州の116件、ユタ州の99件、アリゾナ州の89件、ニューヨーク州の75件が続きます。

金額ではハワイ州が98億ドルで1位、カリフォルニア州が16億ドル、ワシントン州が3億192万ドル、コロラド州が1億402万ドル、テキサス州が1億381万ドルと続きます。6位から10位には、オレゴン州の1億048万ドル、フロリダ州の9,610万ドル、ニューヨーク州の9,290万ドル、ネバダ州の9,150万ドル、ユタ州の8,080万ドルが続きます。

海外からの投資を見ると、1位は日本の131件、1億3,000万ドル、2位はカナダの64件、8,540万ドル、3位は韓国の9件、630万ドル、4位はニュージーランドの7件、1,200万ドル、5位はドイツの5件、380万ドルと続きます。6位から10位には、シンガポールの4件、1,430万ドル、中国(毎年3位にランクインしていましたが今回は7位)の4件、540万ドル、香港の2件、620万ドル、イギリスの2件、310万ドル、台湾の1件、340万ドルが続きます。

日本からハワイへの投資は、金額の変動こそありますがこの7年間1位を継続しています。しかし、昨年の投資総額は2012年に統計を取り始めて以来最低となり、海外からの投資に占める割合も48.87%まで減少し、初めて50%を割りました。その要因は、パンデミックによる渡航禁止の影響と思われます。

四半期ごとに、日本からの取引件数と金額を見て見ましょう。新型コロナウイルスの感染が拡大した第1四半期の取引件数は49件、金額は4,390万ドルでした。ロックダウンした第2四半期は31件、4,020万ドル。例年であれば活況を呈する繁忙期(7~9月)に当たる第3四半期は、海外便のフライトが全面的に欠航し20件、1,820万ドルでした。そして、第4四半期は31件、2,770万ドルでした。日本のお客様も、リモートで物件を購入する時代になってきたようです。

日本からハワイへの投資の90%近くは、ホノルルのあるオアフ島への投資です。昨年の取引件数131件のうちの114件(87.02%)、投資金額1億3,000万ドルの72.31%がオアフ島への投資でした。海外からオアフ島への投資は、投資額・取引件数ともに日本が一番多く、地元のハワイ州(10,085件、72億ドル)、カリフォルニア州(395件、3億9,310万ドル)に続いて3番目にランクしています。

ハワイ全体の取引に占める海外の割合

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州別によるハワイへの投資金額

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需要と供給

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2020年12月の在庫数は107万戸になり、11月から16.4%減少、2019年12月の139万戸から23%減少しました。現在の販売ベースに換算すると1.9ヶ月分の在庫数になり、NARが1982年に統計を開始してから最低の数字です。

販売からの成約日数

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物件が販売されてから成約するまでの日数(DOM)は、1月は23日になり、2020年1月の41日から43%も短縮されました。黄線は2020年4月から2021年1月までのDOM、青線はその1年前のDOMを表しています。

情報提供
会社名:Hawaii 5-0 Properties, Inc. (ハワイ・ファイブオー・プロパティーズインク)
連絡先:三澤剛史 (Takashi Misawa)
お問い合わせメール:takashi@hi50group.comtakashimisawa@mac.com
電話番号:(808)679-1448, +1-808-679-1448
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