REALTORS®のホノルル支所がリリースした記事によると、2018年11月のオアフ島の住宅販売においては、両セクターとも2017年対比販売件数が大きくスローダウンしました。

この記事は、Multiple Listing Service(MLS)によって電子的に集計された、ホノルルのリアルター(米国の不動産の仲介業者)の売買データを基に作成されています。

【各種指標の概要と3か月の推移】

戸建て販売

販売物件数 販売価格中央値
件数 前月比 前年同月比 価格 前月比 前年同月比
2018年9月 309 -12.7% -17.4% $812,500 +0.3% +6.9%
2018年10月 309 0.0% -13.0% $800,000 -1.5% +6.4%
2018年11月 288 -6.8% -13.3% $797,000 -0.4% +3.0%

 

コンドミニアム再販

販売物件数 販売価格中央値
件数 前月比 前年同月比 価格 前月比 前年同月比
2018年9月 511 -1.9% -2.9% $428,000 +0.2% +0.7%
2018年10月 443 -13.3% -9.4% $390,000 -8.9% -1.9%
2018年11月 429 -3.2% -14.4% $420,000 +7.7% +3.7%

11月は前年同月比で見て、戸建て販売件数が13.3%、コンドミニアムが同じく14.4%下落しており、両セクターとも、販売件数の低下が顕著にみられております。
一方、販売価格中央値は、いずれも前年同月比プラスでした。

戸建て販売が前年同月比+3.0%、コンドミニアムが同+3.7%でした。
物件が在庫として市場に並ぶまでの日数は、戸建てが28日、コンドミニアムが22日でした。

足元3か月で見ても、販売件数の減速感が漂っています。
戸建ては、10月は前月比横ばいでしたが、今月は再び販売件数が縮小しました。
またコンドミニアムは3か月連続して販売件数が低下している状況です。

例年8月など、夏場は販売件数が拡大しやすい時期ですので、ある程度、例年の傾向に則っている部分はあるとはいえ、前年同月比でみても、マイナスの月が続いておりますことから、販売件数の減速感が市場では意識されております。

販売価格中央値は戸建てが7月以来の$800,000割れとはなっておりますが、前年同月比でみればプラス圏を維持しており、依然価格推移は堅調さを保っているといえます。

11月のオアフ島不動産販売の状況について、REALTORS®のホノルル支所長Darryl Machaは、以下のようにコメントしました。

「取引件数が減少したことにより、在庫が増えてきているが、これにより需給のゆるみを心配する必要はなく、むしろ、市場のニーズにこたえる形で正常に在庫供給がなされ始めているとみています。昨年比で現状、戸建てが28%、コンドミニアムが14%の在庫増となっていて、潜在的な購入検討者の選択肢を増やすことに寄与しております。ただし、在庫の価格帯はコンドミニアムが$475,000、戸建てが$800,000と、いずれもまだそれぞれのニーズの中心となっている価格帯と比較すると、高価格帯の在庫が多いです。中位価格帯のさらなる物件在庫供給の拡大が待たれるところです。」

このように販売件数の落ち込みは、却ってオアフ島の不動産市場の在庫水準の正常化に寄与し、むしろさらなる供給増、もしくは販売件数の落ち着きが望まれる状況になるとのことでした。

参考:http://www.hicentral.com/mpr/mpr-2018-11.php (英語)

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