不動産の投資先として 、そしてもちろん旅行先としてもハワイは、とりわけ日本人に人気の地域です。
南国の雰囲気はアメリカの本土とは雰囲気を異にしており、何となく「のどかな」「平和」なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
一方で、ハワイはあくまで「アメリカ」の一部です。
勿論途上国ほどではないとはいえ、銃社会アメリカは一般的に日本よりも「治安は悪い」イメージがあります。
さて、ハワイの治安の実態はイメージ通り「平和」なのか、あくまでアメリカの一部として「危険」 とみなすべきなのか。
今回はハワイの治安について、公的なデータも参考にしながらまとめました。
目次
ハワイ・アメリカ全土・日本の犯罪状況を比較
まずは、ハワイとアメリカ全土、そして日本の犯罪データを比較してみます。
といっても各々でデータの取り方の定義が異なっているところもありますので、いくつかの特徴的な犯罪発生件数(=検挙件数)に焦点を絞って比較してみます。
ハワイ州・アメリカ全土・日本の犯罪件数(10万人あたり・2016年)
ハワイ州 | 米国全土 | 日本 | |
---|---|---|---|
殺人 | 2.5 | 5.3 | 0.7 |
強盗 | 69 | 102.8 | 3.6 |
暴行 | 128 | 248.5 | 11.9 |
※米国全土の 暴行については、 「悪質な暴行」を使用(悪質ではない暴行のデータはなし)
※日本の 強盗については、 「強盗+侵入強盗+ひったくり」を合計
アメリカ全土の犯罪数を集計しているFBIとハワイ州警察、日本の警視庁、いずれもデータの取り方が若干異なる点は留意が必要です。
まず、ハワイと米国全土を比べると、ハワイは比較的治安がいい方と言えます。
殺人・強盗・暴行、いずれも アメリカ全土の10万人当たりの件数を大きく下回っている状況です。
特に暴行については米国全土の場合は「悪質な暴行」のみを集計している点からも、ハワイは「アメリカの中では治安がいい地域」と言えます。
定性的なポイントではあるのですが、ハワイ州も観光地の治安悪化は、州の経済に致命的なダメージを与えるリスクがあることについて充分認識していることから、治安意識は米国の中では高いといえます。
また、もちろん州内の地域差はあるものの、アメリカにしては極端な貧困層が少なく、逆に海外富裕層も取り込んでいることもあって、 富裕層が比較的多く、州全体では比較的豊かな州であることも一因となっています。
さて、一方で、日本とハワイを比較してみると、殺人件数はハワイの方が多いとはいえ、日本は世界で極めて殺人の少ない国ですので、ハワイの2.5件/10万人という数字 は、世界的には悪くない数値です。一方、強盗と暴行はいずれも日本の10倍~15倍程度と、日本と比較すると発生頻度はかなり多いといえます。
これも日本の発生頻度が 非常に少ないとみるのが正当な評価で、ハワイについても発生頻度は 、世界的に見れば決して多いわけではないのですが、やはり日本人にとっては、 「日本と同じ感覚で過ごすのは危険」と言えます。
特にハワイの場合、殺人件数と比較して、 比較的強盗が3つの主要犯罪の中ではやや多い印象がありますが(殺人・傷害はアメリカ全土の半分程度に対し、強盗は70%程度)これはやはり観光客をターゲットにした事件が頻発していることが背景の一つとしてあります。
以上をまとめると、ハワイはアメリカ本土 よりは、治安がいい地域ではありますが、平和な環境に慣れている日本人にとっては、注意を怠ってはいけない地域といえます。
ハワイの犯罪傾向
さて、ハワイとアメリカ、日本の比較をしましたが、続いてはハワイ内の犯罪の状況を見てみましょう。
ハワイ州の犯罪属性別発生件数推移(10万人当たり)
1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人身損害犯罪① | 296 | 279 | 242 | 262 | 250 | 241 | 243 | 241 | 247 | 242 |
物品損害犯罪② | 7147 | 5802 | 4955 | 3357 | 3191 | 3118 | 3214 | 3186 | 3171 | 2965 |
合計(①+②) | 7443 | 6081 | 5197 | 3619 | 3441 | 3359 | 3458 | 3427 | 3417 | 3206 |
殺人 | 8.7 | 4.0 | 2.9 | 1.8 | 1.5 | 1.5 | 2.1 | 1.9 | 2.0 | 2.5 |
レイプ | 34.5 | 32.4 | 28.6 | 27.7 | 25.7 | 20.0 | 24.3 | 59.9 | 62.5 | 64.3 |
強盗 | 189 | 91 | 93 | 78 | 72 | 81 | 68 | 67 | 76 | 69 |
傷害 | 65 | 152 | 120 | 157 | 153 | 140 | 151 | 133 | 131 | 128 |
空き巣 | 1839 | 1223 | 880 | 640 | 594 | 550 | 550 | 525 | 476 | 419 |
窃盗 | 4698 | 4200 | 3570 | 2329 | 2272 | 2291 | 2332 | 2286 | 2315 | 2161 |
自動車窃盗 | 609 | 379 | 505 | 388 | 325 | 278 | 332 | 375 | 380 | 385 |
放火 | 59 | 40 | 32 | 32 | 26 | 22 | 24 | 18 | 29 | 34 |
※殺人・レイプ・強盗を人身損害犯罪、空き巣・窃盗・自動車窃盗を、物品損害犯罪と集計
※放火はケースバイケースなので、いずれにも含めず
まず大枠で見ると、ハワイの犯罪総数は減ってきていて、1980年比で2016年は、半分以下の発生件数となっています。
地元警察の対策が奏功していることもあって、ハワイの治安は着実に良くなっているといえます。
一方犯罪タイプで見てみると、まず、大枠では物品損害は着実に減少しております。
一方で、人身損害犯罪については、もともと物品損害犯罪対比で少ないこともあってか、1980年対比でこそ減ってはおりますが、足元はほぼ横ばいとなっております。
要素別でみてみると、物品損害にかかる犯罪は、いずれも大きく減っております。
観光客が最も巻き込まれるリスクが高いのは「窃盗」ですが、こちらも1980年~2016年で半分以下に減っており、観光客の目で見ても、安全性は高まっている一面もあります。
一方、人身損害で見た場合、強盗や殺人が減少しているのも観光客にとっては安心材料ではある一方、唯一心配なのが「レイプ」の増加です。
1980年時点では強盗と比較して、2割程度の件数だったものが、2016年では強盗に比肩する件数となっております。
こちらは観光客の女性が狙われるケースも少なからず報告されておりますので、近年特に注意が必要な犯罪と言えます。
また日本人の感覚としては、10万人当たり2000件強の窃盗事件というのは、日本と比較するとまだまだ多いといえます。
仮に一件ごと別の人が被害に遭っているとすれば、人口の2%くらいの人が、窃盗被害に遭っている計算となるわけですから。
こちらも言うまでもなく、狙われやすいのは観光客です。
観光客は余暇を楽しんでいることから、気が緩みがちですし、一方でお土産屋宿泊・食事代など、様々な理由から比較的多額の現金を持っている傾向にあります。
「ハワイ=観光客が多い」というのは、当然犯罪者も認識しておりますので、窃盗被害にあうリスクは、日本で過ごしているときと比べれば充分高いといえます。
以上のように、ハワイの治安はまず事実として着実に改善に向かっており、世界的に見れば、防犯意識の高い地域と言えます。
一方で、観光客、とくに日本人観光客にとってみれば、「レイプの増加」は気を付けなければならないファクターですし、いくら犯罪が減ったといっても「日本よりははるかにリスクが高い」、また「観光客はターゲットにされがち」であることを 注意して行動することが大切です。
ハワイ州の地方ごとの犯罪状況
さて、前章ではハワイの犯罪類型ごとの推移や、注意すべき犯罪タイプについて説明しましたが、次はハワイの地域別の犯罪データを見てみます。
ハワイの州警察では、主要な島ごとに地域を区切って犯罪状況やその推移を集計しております。
ハワイの主要地域別犯罪件数(10万人当たり)
人的損害犯罪 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
州全体 | 296 | 279 | 242 | 262 | 250 | 241 | 243 | 241 | 247 | 242 |
ホノルル地方 | 321 | 288 | 263 | 268 | 246 | 239 | 231 | 229 | 244 | 238 |
マウイ島地方 | 228 | 258 | 211 | 193 | 236 | 259 | 282 | 314 | 338 | 273 |
ハワイ島地方 | 186 | 268 | 159 | 272 | 262 | 223 | 287 | 237 | 204 | 238 |
カウアイ島地方 | 188 | 194 | 207 | 303 | 299 | 264 | 210 | 257 | 190 | 235 |
物品損害犯罪 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
州全体 | 7147 | 5802 | 4955 | 3357 | 3191 | 3118 | 3214 | 3186 | 3171 | 2965 |
ホノルル地方 | 7228 | 5801 | 5063 | 3333 | 3177 | 3017 | 3203 | 3085 | 3111 | 3033 |
マウイ島地方 | 8906 | 6231 | 5501 | 4090 | 3788 | 3781 | 3573 | 3575 | 3641 | 3484 |
ハワイ島地方 | 5419 | 5874 | 4162 | 2783 | 2518 | 2844 | 2771 | 3486 | 3413 | 2509 |
カウアイ島地方 | 6452 | 4810 | 4163 | 3642 | 3871 | 3782 | 3766 | 2904 | 2253 | 2077 |
合計 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
州全体 | 7443 | 6081 | 5197 | 3619 | 3441 | 3359 | 3458 | 3427 | 3417 | 3206 |
ホノルル地方 | 7549 | 6089 | 5325 | 3601 | 3423 | 3257 | 3435 | 3313 | 3355 | 3270 |
マウイ島地方 | 9134 | 6489 | 5712 | 4283 | 4023 | 4040 | 3855 | 3889 | 3979 | 3757 |
ハワイ島地方 | 5605 | 6142 | 4321 | 3055 | 2780 | 3066 | 3058 | 3722 | 3617 | 2747 |
カウアイ島地方 | 6640 | 5003 | 4370 | 3946 | 4171 | 4046 | 3977 | 3161 | 2442 | 2313 |
地域別でみてみると、人的損害犯罪では、かつてはホノルル地方(オアフ島全域含む) が、他の島より多かったのですが、治安対策が奏功しているのか、足元では他の島とほぼ横ばいになってきています。
一方、他の島では、人的損害犯罪は1980年対比横ばい~足元では微増となっている地域もあります。
もともと世界的に見れば、件数が多くなかったというポイントもありますが、離島の観光客増等もあって、人的損害の犯罪については、意外に離島に行った際の方が注意が必要なようです。
また、物品損害についてはいずれの島も近年は大きく件数が減少しております。
かつてはホノルル地方とマウイ島の物品損害犯罪が多かったです。
「マウイ島は治安がいい」という評判もしばしば聞かれるのですが、人口当たりの件数だけで言えば、マウイ島はかつては注意が必要な地域でした。
2016年時点では1980年対比で、いずれの地域も物品損害犯罪は、 半分~3分の1程度まで減少しており、離島へ訪れる観光客 が増えている中では、着実に防犯対策が奏功している状況と言えます。
一方、今でも、窃盗などの物品犯罪が最も人口対比で多い のは、「マウイ島」となっています。
指標は人口差を平準化していて、「10万人あたり」で比較している点は留意が必要ですが(実件数は人口の多いホノルルが圧倒的に多い)、「人口に比して犯罪が多い」点は、念頭に置いておく必要があります。
特に平和さをイメージしてマウイ島へ訪れる場合は、油断は禁物です。
一方で、近年最もハワイで安全なのは、カウアイ島地方ということになります。
2016年時点では人的損害犯罪、物品損害犯罪、合計いずれも最も10万人当たりの発生件数が小さくなっております。
そもそもカウアイ島は、ハワイ主要4地方の中で最も人口が少ないので、発生件数としても最も少ないということになります。
ヒストリカルに見ると、人的損害犯罪が1980年対比で、やや上昇しておりますが、それでも各地方のなかで最も低く、物品損害犯罪も大きく減少しております。
これでも日本には及ばないものの、「ハワイで最も安全な旅行」を目指すならばカウアイ島地方を訪れるのが良いということになります。
ハワイ各地域の人口
2016年の人口 | |
---|---|
州全体 | 1,428,557 |
ホノルル地方 | 995,572 |
マウイ島地方 | 164,771 |
ハワイ島地方 | 196,392 |
カウアイ島地方 | 71,822 |
オアフ島の中の治安の悪い地域
さて、前の章ではハワイ州を地方に分けて、治安について説明しましたが、現実にはホノルルを含むオアフ島に訪れる方が、圧倒的に多いと言えます。
従って、「オアフ島内の治安の良い地域・悪い地域」についても知っておくことが肝要です。
一方、ハワイ州警察の統計は基本的に先に紹介した4地方に分けて集計しておりますので、それより細かいオアフ島の犯罪統計は、集計されておりませんでした。
従いまして、ここからは、評判や口コミをもとにした定性的な情報になりますが、オアフ島の治安の良い地域・悪い地域について紹介します。
治安が「際立って良い地域」は特段無し
さて、まず治安の良い地域ですが、残念ながらこれは確認できませんでした。
背景としましては「そもそも日本より安全な地域は存在しない」ということかと思います。
「夜でも比較的安心して出歩ける日本に比肩するような場所はない」、と認識しておくことが肝要です。
観光客でにぎわうワイキキビーチ周辺のホテル地域でも、夜になると観光客目当ての犯罪者が紛れ込んでいると考えておいた方がいいです。
「日本より安全な場所はハワイにはない」ということ念頭に置いて、注意して行動することをおすすめします。
治安が悪い場所①チャイナタウン
さて、続いてここからはオアフ島で特に治安が悪い場所を4つ紹介します。
日本人観光客を想定し、特にホノルル中心など、観光地に近く「観光客が近づきそうだけど実は危ない」場所を重点的に紹介します。
まずは、ホノルル市街地の西側、ダウンタウン西部に当たるチャイナタウンは、注意が必要です。
ちょうどワイキキと、ダニエル・K・イノウエ空港の中間ほどに位置します。
世界各地のチャイナタウンは、「観光地」として成立しているものもありますが、ハワイで「チャイナの雰囲気」を楽しみたい方は多くないため、ここは「中国人労働者の街」という雰囲気が色濃いです。
特に日本人にとってはハワイでわざわざ中国の雰囲気を楽しむ意味合いも薄いので、観光地として人気が高い わけではない一方で、おみやげ品が破格の値段で販売されていたりするので、「買い物の穴場スポット」とみなされている場合もあります。
ただ、 この地域はハワイに不慣れな方であれば、夜はもちろん、日中でもあまり訪れることはおすすめしません。
もちろんすべての人がそうというわけではないですが、この地域は中国人の中でもあまり所得の高くない層が居住している傾向にあります。
また、薬物犯罪が横行しており、薬物中毒者が普通に出歩いている可能性も捨てきれません。
もちろんドラッグを売りつけられるリスクもあるわけですが、薬物中毒にかかった者が暴行や窃盗・レイプなどを行うという犯罪リスクも考慮すべきでしょう。
もちろん地元民にとっても危険な場所ではあるのですが、平和慣れしていて短期間で日本に帰ってしまう可能性の高い日本人観光客は、恰好のターゲットとみなされがちです。
余程の用がない限りは、この地域には近づかないことをおすすめします。
治安が悪い場所②:ワイマナロビーチエリア
ワイマナロビーチは、白い砂浜とエメラルドグリーンの「これぞ南国ハワイ」というビーチが広がるオアフ島の東部地域です。
魅力的な景色のわりに人は少なくて、魅力的に見えなくもないのですが、この地域は実は失業率が高い地域と言われています。
特に若者の失業者が問題となっております。
従ってこの地域は窃盗・強盗といった物品損害系の犯罪が非常に多い地域です。
地元では車上荒らしが特に危ないといわれていますが、観光客で車を運転する機会はそう多くないでしょうから、一般的なひったくり、置き引きといったような犯罪に注意が必要です。
特に地元民によっては、いかにも余裕がありそうな観光客を毛嫌いし、ターゲットにしている犯罪者も多くおります。
日中は集団行動を心掛ける等すれば、「絶対に立ち入るべきではない」というほどの地域ではないものの、夕暮れ以降は立ち去ることが得策です。
治安が悪い場所③ワイナアエ
「ワイナアエ地区」は、オアフ島の西側に当たる地域で、市街地から遠く離れた一見のどかな地域ではあります。
しかし、オアフ島西側は全般的に治安があまりよくない地域と言われており、クイーン・リリウオカラニ・フリーウェイの西端より西へはあまり行かない方が得策かもしれません。
その中でも特に危険なのが、この「ワイナアエ地区」と言われています。
この辺りは最もオアフ島の中で地価が低い地域ですが、一見すると「田舎の雰囲気」が漂い、ビーチもきれいにもかかわらず人はまばらと、環境としては悪くないようにも見えます。
ワイナアエ地区が「危険」と敢えて紹介するのは、一つはもちろん犯罪が多いからです。
この地域もチャイナタウン同様に「薬物犯罪」が非常に多い地域です。
また地価が低いということで、低所得者・貧困者が多いこともあり、車上荒らしや強盗が多いのもこの地域の特徴です。
その他、この地域が「危険」と紹介するもう一つの理由として「田舎過ぎて人がまばら」であることが挙げられます。
市街地であれば、トラブルがあれば、善良な市民が助けてくれる可能性だってありますし、短時間で警察が駆け付けるということは相応に期待できます。
しかしこの地域は人が少ない地域なので、「助けを呼ぶ人」が周囲にいないリスクが高いです。
警察の密度も市街地には及ばないので、なかなか警察が来ないということも想定されます。
以上の二つの要因から、ワイナアエは不慣れな観光客が訪れるのは、避けた方が望ましい地域と言えます。
治安の悪い地域④ホノルルコミュニティ大学~ホノルル港にかけての一帯
ダウンタウン ~その西側のカリヒ・パラマの間には、北側に ホノルルコミュニティ大学、南側~ホノルル港にかけては、映画館やコストコ、ホームデポなどの大型店が並びます。
観光客というよりは地元の買い物客でにぎわう地域ではありますが一方で 、まだホノルル市街地の一角ですので、観光客が来てしまうことも決して少なくはありません。
日中は地元庶民がたくさんいますので、とびぬけて危険というわけではないのですが、非常にホームレスが多い地域として有名で、あちこちにダンボールで作られた家が建っております。
多くはないですが、ストリートチルドレンとなっている子もいます。
昼間は人が多いので目立たないかもしれませんが、夜になると浮浪者がたくさん出てきます。
以前はこんなことはなかったそうなのですが、ハワイは観光客のおかげもあり、継続的に景気が良く、その分、不動産も物価も上昇が続いています。
そのあおりで、住むところを失った者が多く、この地に流れ着いてきているのです。
冒頭説明した通り、ハワイは継続的に景気がいい地域であり、アメリカにしては貧困層が少ないですが 、それでも物価高騰のあおりを受けて生活がままならない層はおり、そうした人々がホームレスとなって流れ着いてきているのです。
そのような地域ですので、いかにも余裕がありそうな観光客が迷い込んでしまうと、窃盗や強盗の格好のターゲットにされてしまいます。
そもそも日中も観光客が訪れて面白い場所とは言いにくいところですが、夜は特にこの辺りに迷い込んでしまわないように気を付けたほうが良さそうです。
まとめ
今回はハワイの治安についてスポットを当てて紹介しました。
ハワイはアメリカの中では治安がいいところとはいえ、日本と比較すると、注意深く行動する必要のある危険な地域と言えます。
近年は離島もオアフ島も同程度の治安なので、平和なイメージのある離島に行く場合も同様に注意が必要です。
また、オアフ島内においては、特に治安の悪い地域を4つ紹介しました。この周辺には特に近づかないようにすることが肝要です。