REALTORS®のホノルル支所がMultiple Listing Service(MLS)によって集計した、同地域のリアルター(米国の不動産の仲介業者)の売買記録のデータを、月次でまとめている記事を基にして、この2018年上半期のオアフ島の不動産販売動向を総括します。

戸建て販売
販売物件数 販売価格中央値
件数 前月比 前年同月比 価格 前月比 前年同月比
2018年6月 365 +9.9% -1.4% $782,388 +0.6% -1.6%
2018年5月 332 +14.9% -8.3% $778,000 -1.5% +4.4%
2018年4月 289 -5.2% +3.2% $790,000 +3.9% +10.9%
2018年3月 305 +40.6% -1.3% $760,000 -1.6% +1.1%
2018年2月 217 -13.9% -1.8% $772,500 +0.1% +2.3%
2018年1月 252 -30.2% +2.0% $772,000 +2.9% +5.8%

 

コンドミニアムの転売
販売物件数 販売価格中央値
件数 前月比 前年同月比 価格 前月比 前年同月比
2018年6月 547 +10.5% +2.1% $420,000 -2.3% +5.0%
2018年5月 495 -9.5% -8.3% $430,000 +3.4% +5.8%
2018年4月 547 +12.8% +12.6% $416,000 -4.4% +0.1%
2018年3月 485 +26.0% -2.0% $435,000 +6.4% +8.8%
2018年2月 385 +2.9% +6.4% $409,000 -4.9% +6.2%
2018年1月 374 -18.9% -1.1% $430,000 +6.2% +13.2%

戸建て、コンドミニアム双方の2018年上半期総括

戸建てについては、価格は上下しつつも1月から6月にかけてみれば、約1.3%、10,000ドルほど上昇しており、比較的堅調に推移しました。
6月は前年同月比でマイナスとなっておりますが、昨年6月の価格が記録的な水準であったとの報告もあり、むしろこれに肉薄する水準を再び記録している点は、不動産価格推移の堅調さを物語っております。

このように、価格が高水準で推移していることも背景に、販売件数についてはやや伸び悩みの傾向も見られます。
1月から6月にかけて、取引件数は増えているように見えますが、例年1月、2月のハワイは取引が細る傾向がありますので、これは必ずしも取引の活発さを示しているとは言えません。
5月、6月とも、前年同月対比取引件数がマイナスである点がポイントで、関係者は価格高騰を背景に、買い手が様子見モードとなっていると見ています。

ただし、足元の販売留保件数(契約後引き渡し前)や、適切な在庫供給が見られることも加味すれば、夏場には取引は復調してくると見られております。
夏場に取引が拡大するのもまたハワイの不動産の一般的な傾向です。
今年も同様の趨勢をたどるとみられており、取引が収縮することにより、価格調整に至るような動きは、特段想定されておりません。

次にコンドミニアムについては、価格は1月対比でみれば、6月は2.3%程、約10,000ドル落ち込んでおります。
しかし前年同月比をみると、1月や3月は特筆して価格が高水準であったといえ、ここから落ち込んでいる6月にかけて不調であったと判断するのは早計です。
6月も依然前年同月比でみれば、高い水準で推移しており、コンドミニアムに関しても概して価格は堅調といえます。

コンドミニアムについては適切に在庫供給がみられているとの意見もあります。
取引件数は3月に高価格帯の物件供給が相次いだ影響もあり、波が見られますが、6月は前月比、前年同月比、いずれでみても堅調です。
販売留保や在庫状況も順調な状況で、やはり夏場にかけて取引が拡大していくものと見られています。

このように、戸建て、コンドミニアムとも、価格は堅調で 、取引ボリュームは戸建てで、やや足踏み気味ではあるものの、本格的な調整局面に入る可能性は低く、例年通り夏場にかけて、取引が拡大していくものと見られています。

1月~6月隔月の概況

次に2018年1月〜6月各月の概況を紹介します。

1月は従来取引が落ち込む傾向がある月なので、前月比での取引件数のマイナスは、市場の不調をあらわすものではありません。
前年同月で見て伸びている点からむしろ不動産市場は、悪くないとの見方がされておりました。

また、価格については戸建て、コンドミニアム共に堅調である点も特筆すべき点でした。
潜在的な購入検討者は多い状況でしたが、一方で当時は在庫の少なさが、関係者にとりネックと見られておりました。

2月も1月同様、取引が細るのは例年どおりです。
コンドミニアムの取引件数が1月比で 復調している点や、価格は戸建て、コンドミニアム共に前年同月を上回っており、不動産市場は順調と言うのが、関係者の見方でした。
水面下では在庫供給がコンドミニアム中心に拡大し始め、夏場にかけ、取引が活性化していくことが想定されておりました。

3月はコンドミニアムにて、数百万ドルクラスのラグジュアリー物件の供給が相次いだことがあり、コンドミニアムの価格高騰は、一時的なものと見なされておりました。
上半期を振り返ってみると、確かに同月のコンドミニアムの価格中央値は、最も高値をマークしました。
一方で、在庫供給は引き続き活発に行われており、年初に噂されていた在庫の逼迫懸念が後退しました。

4月は夏のハイシーズンに向けて、売り手の販売準備が活発化し、在庫が一層拡大しました。
前月に高価格帯の物件が相次いだことで、取引を控えた潜在的な買い希望者が、在庫拡大を受けて再び検討を進めたこともあり、本来は夏場のハイシーズンを意識した在庫供給の動きだったにもかかわらず、同月からコンドミニアムの取引件数が拡大しました。

5月は前年同月比でみると、販売件数が大きく落ち込みました。
一方で販売留保件数は、緩やかながら上昇傾向がみられており、夏後半にかけ、件数はピークになっていくのではと予想されていました。
従って、5月の件数の落ち込みが不動産市場を、冷やすことを懸念する意見は限定的でした。

6月は戸建ての前年同月が価格、件数とも、記録的な水準であったことを加味すると、引き続き不動産市場が堅調であることを物語る数値でした。
コンドミニアムについては、取引件数が前月より大きく復調しました。価格は同月比では小幅下落したものの、前年同月比では堅調でした。

各月の概況は以上の通りで、前章の上半期の概況に記載したとおり、戸建てでは価格高騰を背景に取引を手控える動きも一部見られるものの、概してオアフ島の不動産市場は、堅調と言える半年でした。

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