REALTORS®のホノルル支所がリリースした記事によると、2018年12月のオアフ島の住宅販売においては、前月に引き続き取引件数の減少が鮮明となっておりますが、価格については安定した水準を維持しておりました。
この記事は、Multiple Listing Service(MLS)によって電子的に集計された、ホノルルのリアルター(米国の不動産の仲介業者)の売買データを基に作成されています。
【各種指標の概要と3か月の推移】
戸建て販売
販売物件数 | 販売価格中央値 | |||||
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件数 | 前月比 | 前年同月比 | 価格 | 前月比 | 前年同月比 | |
2018年10月 | 309 | 0.0% | -13.0% | $800,000 | -1.5% | +6.4% |
2018年11月 | 288 | -6.8% | -13.3% | $797,000 | -0.4% | +3.0% |
2018年12月 | 259 | -10.1% | -28.3% | $788,000 | -1.1% | +5.1% |
コンドミニアムの転売
販売物件数 | 販売価格中央値 | |||||
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件数 | 前月比 | 前年同月比 | 価格 | 前月比 | 前年同月比 | |
2018年10月 | 443 | -13.3% | -9.4% | $390,000 | -8.9% | -1.9% |
2018年11月 | 429 | -3.2% | -14.4% | $420,000 | +7.7% | +3.7% |
2018年12月 | 440 | +2.6% | -4.6% | $398,000 | -5.2% | -1.6% |
12月は前年同月比で見て、戸建て販売件数が28.3%も落ち込みました。
また、コンドミニアムでも4.6%減少しております。
一方、価格については引き続き安定しており、戸建ては前年同月比で5.1%の上昇、コンドミニアムは下落したものの、その幅は-1.6%と、小幅にとどまっております。
物件が在庫として市場に並ぶまでの日数は、戸建てが30日、コンドミニアムが25日と、いずれも前月より小幅に増加しました。
足元3か月で見てみると、戸建て住宅の販売件数の低下が際立っており、10月の300件台から一気に12月は200件台中盤まで落ち込んでおりますし、三か月連続で、前年同月比で二けた台の減少幅となっております。
コンドミニアムについては、足元3か月で比較すると、下げ止まっているように見えますが、やはり、前年同月比では減少が続いています。
12月は元々、取引 が落ち込むタイミングではありますが、それを加味しても、2018年12月の取引件数の落ち込みは顕著です。
一方、価格については足元3か月でみても、変動幅は小さく、やはり安定しているといえます。
12月のオアフ島不動産販売の状況について、REALTORS®のホノルル支所長Darryl Machaは次のように総括しました。
「取引件数が減少したことにより、販売できる状態に整っている在庫が増えつつある。
この四半期から2019年初にかけては、これまで需要超傾向にあった不動産市場が転換点を迎え、需給バランスが均衡した状況になりつつあると考えている。
戸建て、コンドミニアム双方の在庫が豊富になってきていることにより、物件購入を検討している層の選択肢は、増えてきている。
住宅ローン金利は依然低い状態にあるが、2019年中に金利は上昇してくると想定されているので、これまで市場の様子をうかがっていた潜在的な購入者層が、より具体的に物件購入を検討し始める可能性がある」