日本人がハワイに不動産を購入する場合、不動産投資目的の方も多いですが、実際には多くの場合は別荘目的、または移住目的の人が多いです。
別荘として購入する場合は、自己使用目的で購入すること、また余暇に使用することを念頭に置いて物件選びをすることが大切で、購入に向けた考え方は投資目的とは異なります。

今回紹介する武井さんはそれらの点を理解した上でうまく自分にあった物件を選択できたようです。
今回はハワイの別荘選びに成功した武井さんの体験談を紹介します。

住宅ローンの返済完了を機に別荘購入を検討

私は武井(40代後半・男性)と言いまして、この度は妻と相談した上で、ハワイに別荘を購入しました。
後ほど詳細を説明するように戸建での別荘を購入したもので、年に2、3回ほど、保養や観光目的で訪れています。

購入のきっかけは住宅ローンの返済完了でした。
自分で言うのも恐縮ですが、転職も交えながら順調なキャリアを歩むことができたので、かなり早い内に住宅ローンの返済が終わったのです。
それどころか、最近のボーナスをためている内にそれなりのまとまったお金が蓄積している状況でした。

私たち夫婦は子供を作るのも早く、子供も独立寸前でもあったので、最近は夫婦二人で旅行をすることも多くなっていました。
特に二人してハワイが好きで、よく訪れていました。

そういうわけで、今ある資金を元手にハワイに別荘を買ってしまおうという話になるのも自然な流れになり、本格的に検討を始めることにしました。
まだまだ働いているし、多少ローンを支払う余力もあったので、自己資金を頭金にローンを組めば、それなりの物件は手に入りそうな気がしました。

最初はコンドミニアムを中心に検討

コンドミニアムそういうわけで次の長期休暇に向けて、日本から現地の不動産を扱う仲介業者と連絡を取りながら、物件を検討していきました。
ほとんどの業者はまずはコンドミニアムをすすめてきました。

一般的にハワイといえば、「ワイキキ周辺」、「アラモアナ」といったホノルルの中心地に物件を所有することを求める方が多いので、必然的にこのエリアはコンドミニアムが中心になっていました。
また、一部不在期間は貸し出すことができるホテルコンドもありました。

ホテルコンドについて詳しく知りたい方は「ホテルコンドとは?ホノルルのおすすめホテルコンド7選」も参考にしてください。

最初にハワイへ渡航した際は全てコンドミニアム・ホテルコンドのみを見学に行きました。
予算は無理なくローンを組むことを念頭に60-70万ドル程度でしたが、夫婦二人で暮らすのに、充分な広さの物件を見つけることが出来ました。
中にはプールやジムなどの共用施設が充実している物件もあり、魅力的に感じることも多々ありました。

一方で、日本でも私たちはいわゆるタワーマンションに住んでいるのですが、本当にハワイでも同じくらいの高さの高層コンドミニアムに住む必要があるのかは悩みどころでした。
確かに施設は充実しているし、部屋からは素晴らしい景色が望めます。魅力はたくさんありましたが、一方で都会から離れるためにハワイに来ているのに、同じような都会に別荘を持つべきなのかどうか悩みました。

その時改めて私たちの最近の旅行を思い出してみました。
昔こそホテル・ビーチと言えば、ワイキキで 、それこそワイキキとアラモアナの間くらいのホテルに泊まってショッピングも海もいい感じに楽しめる、なんていうのを求めていました。

しかし現在は夫婦で出かけるようになってからフットワークも軽く 、少し離れたところのホテルやロッジに泊まることも増えてきました。
また、今でもビーチでのんびりなんてことはしますが、正直すこしワイキキから離れたビーチの方が程よく人がまばらで落ち着くように感じていました。最近はあえて東部の海岸なんかに行くことも多いです。

そういうわけで、都会のような人混みがごみごみしたところに別荘を持つ必要はないなと感じるようになりました。

「ワイキキ」から離れる内に物件の検討も戸建がメインに

さて別にハワイの中心地に住む必要もないかと思ったところで、「どうやって別荘で過ごそうかな」と、物件のスタイルについても改めて検討しました。
別に山暮らしがしたいというわけではないですが、「庭でバーベキューぐらいできたらいいな。プールもコンドミニアムの共用ではなく、自分の庭にあったらいいな。」なんていう漠然とした希望を抱くようになりました。

妻とも話し合ったのですが、彼女は私以上に田舎暮らしがしたいようでした。
最近は専業主婦になっていたので、都会での暮らしに若干辟易していたようです。

正直彼女はどちらかというと山奥のロッジのような本格的な大自然でもいいかのようなスタンスでした。
ただそれだと流石に私は辛いので、そのあたりは物件を見ながら検討していくとして、とりあえず「じゃあ戸建で考えてみようか」ということで一旦落ち着きました。

一度目の物件探しはコンドミニアムを見ている内に時間切れとなったので、日本に戻って再びインターネットで物件を探すことにしました。

戸建にすると検討エリアが拡大!エリアの選択に悩む・・・

さて、日本に戻ってオアフ島内に限定して戸建を探してみることになったのですが、検討エリアが広大にあり 、驚いてしまいました。

コンドミニアムだと日本人が検討するような物件は、ホノルル周辺に限定されるようでした。
それが戸建となると、概ねオアフ島全域になるので選択肢は飛躍的に拡大しました。

もちろんそれはそれでいいことでもあるのですが、一方で目移りしてしまい、そこからの物件選びには苦慮しました。
そこでまずはホノルルの郊外から検討を始めてみました。
ホノルルにほど近いところですと、ホノルルの東側の「ダイアモンドヘッド〜カハラ」といったエリアが戸建の別荘地として比較的知名度の高いところだったので、まずはそのエリアに絞って探してみることにしました。

この辺りは南寄りには海が見える丘のようなところに別荘が立ち並び、その後ろ側にはダイアモンドヘッドの山並みを見ることが出来ます。
物件は主にダイアモンドヘッドの麓にあり、まさに絵に描いたような大豪邸が多く立ち並んでいます。
特にカハラは高級住宅・別荘地として非常に知名度が高いエリアです。

ただ、そもそもこのエリアで購入できる物件は限られているようでした。
というのも、このあたりは高級住宅街ということもあり、物件の価格帯は100万ドルクラスのものが中心で、資金がかなり必要になることが分かったからです。

60万ドルクラスの物件が見つからなかったわけではないですが、周りよりランクダウンした家に住むのも何かと引け目を感じることもあり、そもそも高級住宅街に住もうというニーズも全くないので、一旦このエリアは検討から外すことにしました。

続いて思いっきり田舎に行ってみようということで、オアフ島北端部を指す、「ノースショア」で物件探しをして見ることにしました。
そこにはいわゆる絵に描いたようなアメリカ海岸部の田舎風景が広がっていました。

少し中心から離れれば住宅はかなりまばらになり、人が住んでいないような空き家もたくさんありました。
価格ははっきりいって60万ドルも払う必要はなさそうで、中にはプールや庭など、しっかりとした設備がついていても20万ドル程度という物件も複数ありました。

この辺りは戸建しかなく、空き家も多いので選択肢は多様でした。
ただ、空き家が多すぎてちょっと治安が心配でした。

ハワイはアメリカ全土の中では比較的治安が良いとはいえ、さすがにここまでの田舎だと治安については正直自信が持てませんでした。
特に空き家に浮浪者や犯罪者が潜んだりしていないだろうかと不安でした。

それよりも問題だったのが、サーファーの聖地と呼ばれるくらい、ノースショアの海の波が高いことでした。
我々夫婦はサーフィンはしないし、普通の海水浴のような楽しみ方が海での過ごし方の基本だったからです。

もろもろ考えるとノースショアは私たちのイメージするハワイの暮らしにマッチしないなと思いました。

つづいて検討したのが東部で、 「カイルア」・「ラニカイ」・「カネオ」といったエリアです。
戸建の別荘地として比較的人気のエリアです。
実はこれらのエリアは程よく郊外に位置しており、敷地、隣人との距離もあるので、プライバシー性がある程度確保できるのと海も穏やかなので、かなり好印象でした。

ただ、コンドミニアムと戸健が混在していることもあってか、戸健の価格は若干自分が想定していたものよりも上目でした。
60-70万ドルクラスの物件もないわけではありませんでしたが、中央値は100万ドル以上でした。

金額を抑えたい方はコンドミニアムという選択肢もあるので、必然的に戸建の価格が高止まりしているようでした。
とはいえ夫婦二人なら多少間取りを我慢してもいいので、そういった意味ではすこし奮発して80万ドルくらい出せば、一応物件の選択肢は出てくるようでした。

比較的戸建の人気が高いエリアなので、価格も高いですが、それでも少し頑張って手を出してみるかどうかは悩みどころでした。
そのまま島の東部のエリアの物件に決めてしまおうかとも思ったのですが、妻と相談した上で、他のエリアも検討することにしました。
安い買い物ではないので、二人で充分納得の上物件を決めたかったのです。

そのあと見たのは「カポレイ」というエリア でした。
このエリアは オアフ島の南西部、ちょうどホノルルとはダニエルイノウエ空港を挟んで反対側に位置するところにあります。

今現在、宅地開発が進められているエリアになります。
そこまで人混みでゴミゴミしていない一方で、田舎でもないといった風景です。

私たちにとってはゴルフ場がたくさんあるのが魅力的でした。
最近は夫婦でゴルフに行くこともあったので、「ハワイでもたまにはゴルフなんかやるのも悪くないな」と思い始めていました。
また、ホワイトプレインビーチが手頃な距離にあるのも好印象でした。

そして最後の一押しとなったのが、このエリア が「割安」に感じた点です。
このカポレイというエリア は、まだ宅地開発の途上なので、現時点では比較的地価が安いです。

一方で、今後間違いなく開発が進み、いまよりも都市化することは目に見えているので、将来は地価が上昇することが期待できます。
最初はどうせ自分が住むのだから地価の見通しなんてどうでもいいと思っていました。

しかし、あまり考えたくはないものの、年老いたりすれば、いつかは物件を売るかもしれないし、夫婦どちらが先に亡くなって相続ということも十分考えられます。
そうなった場合も物件の価値が上がっていた方がいいのは言うまでもありません。
日本と異なり、アメリカの戸建は値もちがすごくいいので、遠い将来売却するときも意外としっかりとした値段がつくということも十分考えられます。

以上のことを勘案すれば、このカポレイというエリアについて、魅力を大いに感じ取ることが出来ました。

カポレイでのんびり別荘ライフを手に入れた武井夫妻

ビーチ最終的にはカポレイの2ベッドルームと一回り小さめの戸建てを購入しました。
この辺りの基準で言えば、家は小さめですが、プールがあり、自分でジムスペースを作れるほどの余裕もありました。
それでも物件の価格は70万ドルを割ることができて良かったです。

もう今年は2回別荘に訪れています。
春先のまだ涼しい時期は夫婦でゴルフにいったり、バーベキューをしたりしますし、夏場はビーチでゆったりすごします。
ハイシーズンの混雑が嫌なので、状況次第で自宅のプールでゴロゴロしたりと、まさに理想の別荘生活が手に入った感じです。

都市化が急に進行したらどうしようと、妻は少し心配していましたが、周囲はどちらかというと同じような一軒家がたちそうなので、その心配も杞憂に終わりそうです。
見知らぬ土地でポツンと一軒家があるのも嫌なので、これくらいがちょうどいいと思っています。
当初想定した価格圏内で自分に合った場所の戸建別荘を手に入れることができて本当に良かったと思っています。

最後に

今回は別荘として戸建てを検討した武井さんの体験談を紹介しました。
戸建だと 、ホノルル市街地に限定されがちなコンドミニアムと比べると、立地の選択肢がおおきく拡大します。
それはもちろん嬉しいことである一方、オアフ島全域が選択できるようになるので、かえって迷ってしまうことになります。

それでも武井さんは「将来売却するかもしれない」という視点も意識しながら、自分にとっての最高の別荘を手に入れることができたようです。
もしこれからハワイに別荘を購入しようと考えている方は、この武井さんの考え方や、物件の選び方を参考にしてみてください。

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